今回は、個人的に少し勇気を出した記事を書かせていただきます。
筆者である私自身「PRODUCE101」シリーズのファンであり、今年放送された「PRODUCE X 101」にもハマり、誕生した「X1」を純粋に応援する気持ちでいます。
これまでさまざまな「PRODUCE X 101」に関する記事を上げさせていただいたのですが、最終回直後から飛び交っていた、いわゆる「投票操作疑惑」については特に触れず記事をあげてきました。
というのも、疑惑はあくまでも疑惑であったのと、メンバーに対しての思いと裏腹に「認めたくない」という気持ちのまま、記事として取り上げる勇気がなかったのが正直なところです。
しかし今、ここで触れていかなければいけない現実の中にあるのではないかと思い、勇気を出して記事を書いてみることにしました。
筆者自身が「X1」ファンなので、感情論だけになってはいけない問題でもありますので、注意しながら言葉も選んで情報をお届けしたいと思います。
いつから問題になった?
7月19日の「PRODUCE X 101」ファイナルステージ(最終回)にて、日韓合同生放送という形で11人の「X1」メンバーが決定し、感動あふれる中、華々しくラストを飾ることができました。
ところが最終回直後、最終順位が決定した獲得票数の差に注目してみると、ある一定の数字が繰り返されていることが発覚しました。
2位と1位の差 | 29978票 |
3位と2位の差 | 224833票 |
4位と3位の差 | 29978票 |
5位と4位の差 | 119911票 |
6位と5位の差 | 104922票 |
7位と6位の差 | 29978票 |
8位と7位の差 | 29978票 |
9位と8位の差 | 7494票 |
10位と9位の差 | 7495票 |
上の表のように一定数が繰り返され、偶然にしてはあまりにも怪しすぎる・操作しているのではないか?という意見が出ました。
まず、番組の有料投票に参加した視聴者によって、番組制作陣となるMnetの関係者と一部芸能事務所の関係者を詐欺容疑で告訴したのです。
7月31日にMnetの親会社であるCJ ENMとデータセンターを警察が家宅捜査し、8月に入り本格的にソウル地検が捜査をはじめました。
ずっと疑惑が明らかにならないままだったので、当然ながら噂だけはあちこちで飛び交っていましたね。
「X1」は予定通り8月27日にデビューを果たしましたが、さまざまな不正が噂される中のため、地上派の番組に出演できないなどの活動制限があったのも事実です。
警察の発表
2019年10月1日、ソウル地方警察庁サイバー捜査隊の発表により「PRODUCE X 101」の最終順位の一部が捏造されたものだと明らかになりました。
「最終順位に操作が確認されたメンバーは2~3人程度」との事。
そして今回の順位操作疑惑に関わった事務所へ、家宅捜査が入ったことも明らかになりました。
実際に家宅捜査の対象となったのが、STARSHIPエンターテインメント・Woollimエンターテインメント・MBKエンターテイメントという、具体的な事務所名まで報じられました。
PDの逮捕
(アン・ジュニョンPD)
これまで「PRODUCE 101」シリーズを手がけてきたプロデューサー(PD)のアン・ジュニョンとチーフプロデューサー(CP)のキム・ヨンボムが11月5日に逮捕されました。
警察が明かす逮捕理由としては、詐欺や営業妨害、背任などの容疑を適用したとの事。
警察の取調べによってアン・ジュニョンPDは、「PRODUCE 48」と「PRODUCE X 101」での投票操作を認めたのです。
ただ「PURODUCE 101」のシリーズ1とシリーズ2については、投票操作を否定しています。
また警察は、アン・ジュニョンPDが2018年下半期から芸能事務所から江南(カンナム)の風俗店で40回以上の接待を受け、その際にかかった経費が日本円で約940万円を超えているものだと把握しているようです。
現段階ではアン・ジュニョンPDは拘束されている状態であり、接待疑惑などについてもこれから取り調べ、そして投票操作を含んだすべての疑惑についての証言によって裁判を行い、有罪か無罪かということになるでしょう。
X1はこれからどうなる?
「X1」の前に、「PRODUCE 48」から誕生し2018年にデビューを果たしたIZ*ONE(アイズワン)が11月11日にカムバックが予定されていたのですが、アンPDの逮捕と証言を受けカムバが延期されることになりました。
予定されていたショーケースも中止となり、テレビ出演も当面見送りとなるというファンにとっては最悪の緊急事態が発生しているのです。
今後の活動も危うくなっている状態で、ハッキリ言って解散してしまう事も覚悟しなければならないかもしれません。
そうなると、まだデビューしたばかりとはいえ「X1」の活動も厳しくなってくるのでは?と思ってしまうのは、もはや自然なことでしょう。
厳しいサバイバルオーディションを乗り越えてやっとデビューの夢が叶い、活動をしていく中で「順位操作疑惑」がかけられる事自体、「X1」メンバーのメンタルが一番心配になってくるところです。
しかし(あえて)変な話ですが、X1のメンバー本人達・関係者を含め、この件に関しては誰も公に触れず、ある意味不自然に活動を続けていたことに疑問を感じながらも、「触れないからこそ逆に安心感」の元、応援し続けていた多くのファンが居たと思います。
そしてアンPDの逮捕を受け「IZ*ONE」の活動に影響が出てきている以上、「X1」も今までのように「何事もなかったかのように活動を続けるのは難しい」のではないかと思います。
勿論、あくまでも推測でしかありませんが・・。
冒頭で述べたように、筆者はあくまでも「PRODUCE X 101」のファンであり、「X1」の誕生を喜び、これからも応援していきたい「One It」のひとりでもあるので、この記事を書きながらとても切ない思いでいっぱいになります。
ファンとしてはどう向き合うべきか
今起こってしまっていること、現実を変えることは難しいですよね。
そうなると、私たちファンとしてはこの現実とどう向き合えばいいのか?
というのが、大きな課題になってくるのではないでしょうか。
そもそも論
「PRODUCE 101」シリーズは、事務所に所属している練習生がデビューを目指して出演する時点で、そもそも全ての公平性が難しい点があるのは否めないと思います。
日本文化と違い、練習生制度を設けている韓国では、事務所がお金をかけて練習生を養っているので、「PRODUCE 101」シリーズに参加させることによって知名度を売ることもできるでしょうし、最終的に番組のデビュー組になれなかったとしても知名度だけは獲得できるメリットは大きいと思います。
そのためには、大人(お金)の事情によっていろいろ操作することも十分に可能と言えると思います。
操作と一口に言っても、単純に順位を操作することだけではなく、例えば番組内の練習生の分量だとか、練習生のイメージを良くも悪くもできるのも編集次第であることもあると思います。
ある程度の操作が成り立ってしまうのは、ビジネスとしては当たり前でもあるため、恐らくそれは日本でも同じだと思います。
もちろん、バレなきゃ何をやってもいいのかと言えばそうではありませんが、簡単にバレてしまうくらいならやってほしくないのです。
本人たちは悪くない
恐らくほとんどの日本のファンの方々は、「練習生たちは悪くない」「練習生は被害者」「悪いのは運営側」「悪いのは汚い大人たち」と思うでしょう。
全くもって、その通りだと思います。
己の欲望と利益のために、アイドルになりたいという夢のために人生をかけて頑張っている練習生たちを利用していたのなら、本当に許せません。
夜も寝ずに日々練習に励み、夢を叶えるために自分と闘いながら流していた汗や涙を・・どんな気持ちで見ていたのかと、問いたいです。
それでも応援したい
今回逮捕されたアンPDの証言によって、何かしらの大きな動きがあるかもしれません。
一番最悪なのは、やはり解散だと思います。
「PRODUCE X 101」で彼らの苦労を見てきたからこそ、それを踏みにじるような事態になってしまうのは本当に切ないですよね。
それは「PRODUCE 48」からの、IZ*ONEのファンの気持ちも同じだと思います。
かといって、一個人では何もできないのも現実です。
心の整理をつけるのも、とても難しいことだと思います。
正直なところ、今はただただ「X1」と「IZ*ONE」のメンバー達を見守ることしかできません。
一番辛いのは、メンバー達ですからね。
この先、どのような未来が待っているかわかりません。
どういう結果になろうと、メンバー全員の幸せを祈ってあげたいです。
さいごに
「PRODUCE 101」シリーズは、個人の人生がかかった重要性がありながらエンターテイメント性も大変高く、サバイバルオーディションという番組としてとてもクオリティの高い出来だと思います。
そのため「PRODUCE 101」シリーズは、本国の韓国では社会現象となる存在でもありました。
番組内では夢を叶えるために懸命に努力する姿や成長した姿、さまざまなドラマや感動があり、社会現象になるくらいの人気番組になるのもわかる気がします。
だからこそ、とても残念なことです。
とにかく見守りたいです。
どういう結果になろうとも・・。
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