子育てをする上で、誰もが通るべき道、
誰もが乗り越えてきた壁、
それが2歳前後にやってくる「イヤイヤ期」です。
どう対応すればよいの?
うちの子はおかしいかもしれない・・。
このように親はこの時期、誰もがそう思い、不安になると思います。
今、困難を乗り越えようとしているお子さんとその親御さんを、全力で応援する気持ちで、
我が息子のイヤイヤ期について、私が経験し思ったことを書いてみたいと思います。
イヤイヤ期はいつごろからやってくるのか
一般的には2歳前後から訪れると言われています。
我が息子の場合は2歳を過ぎたあたりから、そう感じ出しました。
大きくなったとはいえ、まだまだ赤ちゃんの延長くらいに思っていた頃です。
こちらのペースで子育てしていたものが、急に息子のペースに飲まれていくような感覚でした。
まだまだ初期の頃は、成長を喜ぶくらいで留まっていましたが、
普段なら我慢できるくらいの、小さなストレスにも耐えがたくなるほど、
思い悩み、イヤイヤ期に飲み込まれていくような感じでした。
我が家のイヤイヤ期
家の中で遊んでいるときは、遊び方など特に問題はありません。
急に「外へ行く」とぐずり出し、玄関へ向かおうとします。
昼間ならもちろん、要望に応え近所をお散歩していました。
大変だったのは、急に外出したくなるのが昼夜問わずということ。
ひどい時は、夜中起きて泣き出し「外へ行く」とぐずり出すことです。
息子にとって目的などはなく、ただただ「急に外へ出たくなる」という行動を繰り返しました。
休日には夫と3人で車で出かけることがあるのですが、
車に乗っていても我がままを言いまくりです。
運転中にもかかわらず急に「あっちへ行け、こっちへ行け、」というような、
単語のみの言葉で、私たちに無理難題を押し付けてきます。
買い物のため、どこかお店に入り、自分の欲しいものを見つけ(大抵は玩具やお菓子)、
必要以上に買いたがりました。
ひどいときは、一度に何個も買おうとします。
息子は自分の思いが叶わなくなると、ときに癇癪(かんしゃく)を起こしました。
また、息子は生まれてから一度も夜泣きをしない赤ちゃんだったのですが、この頃から週に2~3回程度ではありますが、夜中に急に泣き出す(数分~数十分ほど)ということもありました。
なんというか、赤ん坊の泣き声とは違い、2歳を過ぎたしっかりした子供の泣き声なので、
夜中の泣き声はかなりご近所を気にしました。
「児童相談所に連絡でもされたらどうしよう。」と、不安にもなりました。
イヤイヤ期の対処法とは
イヤイヤ期に見せる子供の症状は、その子によってさまざまです。
その上で、どう対処したら良いのか?
どう向き合うか考えてみます。
頭から押し付けるのはNG
一番重要なことは、
イヤイヤ期に限らず、育児全般での基本的なことだと思います。
とは言え、頭ではわかっていても、これが意外と難しかったりしますよね。
育児で疲れきってしまい、時にはどうしても感情が前に出てしまうこともあると思います。
そんな時、後悔することはあっても、自分をあまり責めないようにしたいものです。
子供のご機嫌取りでもよい
子供のわがままペースの生活になりがちになり、気がついたら子供の機嫌ばかり伺うようになったり、ご機嫌取りばかりするようになります。
親として、子供のペースに飲まれるなんて良くなのではないか?と思いがちです。
しかし、それでよいのです。
ご機嫌取りでも何でも、この時期は、
お子さんペースの生活になる覚悟が、必要かもしれません。
どう向き合うか、考える
イヤイヤ期は、子供にとって脳の成長期でもあります。
重要な時期だと思うので、しっかり向き合う必要があると思います。
夫婦であれば、
しっかりどう対処していくのか話し合い、決めたらそれを突き通す事が大事です。
私たち夫婦は、息子のイヤイヤ期で混乱し、どう対処していいかわからないというストレスが重なり、何度も喧嘩してしまいました。
喧嘩なんかしても意味が全くないので、どっちの方向へ行くか話し合い、それをブレずに全うするだけで、本来喧嘩なんかしなくて済むのです。
イヤイヤ期は普通のこと
個人差はあるとは言え、あまりにも対処に困り精神的苦痛になりがちなこの時期。
自分の子供はおかしいのではないか?
他の子はきっと、いい子にしているはずだ。
そう思い悩んでいる方も、多いと思います。
でも、
イヤイヤ期のお子さんを持つ親御さんは、みんな同じように悩んでいます。
そう思えなくても、そう思い込んだ方がいいです。
イヤイヤ期を迎え、越えて、そして子供は成長するのだと思います。
脳が発達する上で必要不可欠なんだと思います。
まぁ、名前もよくないですよね。
イヤイヤだの、魔の2歳だのって。
どうせ越えなければいけない道なのです。
笑って過ごした方が勝ちです!
脳が発達し、これからどんどん頭が成長する大事な時期だから、
いっぱいいっぱいお話しをしてあげて、成長の手助けとなる喜びを味わいたいですね。
イヤイヤ期とは何かを考える
子供の表情や行動、言葉を聞いていると、まず確実に自我が出てきたんだと思いました。
恐らく一番注意したいのが、
それを親に伝えるべき手段が、まだわからない。
つまり伝えたいことがあるのに、言葉がまだ未発達が故、具体的にこうしたい、ああしたい、という意思を上手く親に伝えることができないのです。
そのもどかしさから、癇癪(かんしゃく)にもつながるのではないかと思います。
大人だって、要求が相手に伝わらないととても嫌ですよね。
一番伝えたい、伝えるべき相手に理解してもらえる術がなかったとしたら、
とても辛い事です。
子供ももどかしく、相当辛いのだと思います。
辛いのは親ではなく、子供のはずなのです。
私はそう考えたとき、少しだけ楽になれました。
●わがままでどうしよもない子供ではないのです。
●むしろ、脳が成長しようとしている、正常の健康状態である証です。
●一番辛く、困っているのは子供自身なのです。
なるべくこの上記の事を考えながら、我が家は乗り越えました。
子供の行動や言動に不安を感じたとき、
何か自分は、間違った子育て法をしてしまったのだろうか。
そう思ってしまいがちだと思います。
それもありません。
子どもは無の状態から、体の成長に伴って言葉を覚え、感情や感覚を覚え、何もかも初めて覚えることばかりなのです。
そして自分の意思や欲が生まれたり、親の反応を見たり、学習したり、大人にはもう体験することができないレベルの、急激な成長を成し遂げています。
その大切な過程を、たとえどんなに大変だとしても、穏やかに温かい気持ちで見守ってあげたいものす。
まとめ
こういう時は、こうしなくちゃいけない。
ここで、こういう言い方をしてはいけない。
確かに、正しい対処法はあるのかもしれません。
しかしあまり追い詰められて、お母さんが参ってしまっては本末転倒です。
私は、初めての子育てでわからない事だらけでした。
わからないなりに、自分の子供をよく見て、その時その時やるべきことを考えてきました。
今は4歳半になりましたが、あのイヤイヤ絶頂期に比べたらだいぶ落ち着きました。
考えすぎかもしれませんが、やはりあのイヤイヤ期を境に、急激に言葉もたくさん覚えましたし、
急にお兄さんになったような気がします。
こちらもかなりハラハラさせられましたが、
しっかり見守りつつ、乗り越えることができてよかったです。
乗り越えられるコツは、辛いのは自分ではなく、子供なのだと思うことです。
2年前の自分に、「大丈夫だから心配しないで。」と、言ってあげたいですね。
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