コールセンターのお仕事とその内容ついて、いくつか紹介してきました。
今回は、アウトバウンド(発信)の仕事について書いてみたいと思います。
インバウンド(受信)と比べて、いったいどんな仕事が多いのでしょうか?
ぶっちゃけ、アウトバウンドは大変な仕事でしょうか?
一日に何件くらい、発信しなければならないのでしょうか?
※筆者なないろのコールセンター業務歴約10年の中で、アウトバウンドはトータルで3年程と少ない期間ですが、その中で見てきたことや経験を交えて紹介したいと思います。
アウトバウンドってどんな仕事?
各企業によって業務内容はさまざまですが、いくつか紹介したいと思います。
②統計情報獲得のためのアンケート
③国民世論調査
④飛び込み営業
アウトバウンドの募集要項で、圧倒的に多いのが①の元顧客・見込み客への営業だと思います。
購入経験がある方へのアプローチなので、飛び込み営業に比べて電話をかけやすい仕事ですね。
コールセンターの仕事は、イン・アウトバウンド共にスクリプトが用意されており、基本的にスクリプト通りに読んで行くだけとなるのですが、アウトバウンドはこれに自分なりの営業トークが加わっていくというものになります。
②~③については、電話をかけてアンケートに答えて頂く仕事です。
時事ネタが多いので、1~3ヶ月程度の短期契約のお仕事になることが多いです。
アンケート調査も意外と大変で、なかなか相手にしてくれないことが多いです。
基本的に見知らぬ人からの電話というのは、怪しまれて当然ですからね。
いずれにしてもアウトバウンドは、とにかく一日中話しを聞いてくれる方に巡り合うまで電話をかけまくる仕事です。
一日に多くて200件にのぼる場合もあるでしょう。
インバウンド(受信)の仕事も個人プレイですが、アウトバウンド(発信)はさらにもっと個人色の強い仕事です。マイペースを好む方にはオススメです。
アウトバウンドに向いている人
それでは、どういう人がアウトバウンドに向いているのでしょうか?
・喋ることが苦ではない人
● 根気強い人
アウトバウンドはとにかく「数打ち当たれ」です。
そのときのメンタルに左右されることなく、ひたすら発信することができる根気が必要です。
● 喋ることが苦ではない人
ここでは「話す」ではなく「喋る(しゃべる)」という事がポイントです。
「喋ること」とは、例えば「今日はいいお天気ですね」という挨拶代わりのような何気ない言葉のように、話しの内容そのものにあまり意味を持たないものです。
つまり相手が聞き流していても気にならないような内容であり、心から言葉の意味を理解してもらいたいとも思わないことです。そして相手が聞いていても聞いていなくても関係なく、こちらが言葉を投げかけることです。
アウトバウンドの仕事に置き換えると、本題に入る前(営業トークに入る前)の前置きのような部分にあたります。
アウトバウンドの仕事は、一日を通して一番「喋る」ことが多いので、これが苦痛だったり、苦手だと仕事自体厳しいものがあるかもしれません。
因みに「話す」とは、相手に話しの内容を理解してもらいたい思いで、口にする言葉のことです。
アウトバウンドの仕事に置き換えると、購入意欲を掻き立てるような営業トークや会話力のことであり、これは経験を重ねることで慣れていくものでもあるので、最初から営業トークや会話力が得意でないとできないわけではありません。
とにかく一日中発信しまくることができて、一日中喋っていても苦じゃない人が、とても向いている仕事だと思います。
アウトバウンドに向いていない人
アウトバウンドの仕事に向いていない人とは、ハッキリぶっちゃけて言います!
それは筆者である、私ような人です!
いや、意味わからないですよね・・失礼しましたっ。
それは一言で「打たれ弱い人」です。
打たれ弱くても頑張れればいいのですが、この「打たれ弱さ」がどんどん悪循環となり「向上心さえなくしてしまう」ことが一番のマイナスなのです。
当たり前ですが、お客様に電話に出ていただけても、すぐに素っ気なく電話を切られてしまうこともあります。
話しをしている途中で切られてしまうこともあります。
稀に、この情報(電話番号)はどこから漏れているのか?など厳しく追求してくる方もいます。
こちらの勝手な都合でかけてしまっているのですから、当然といえば当然です。
しかしこれで落ち込んでいる暇はなく、どんどん電話をかけていかなければならない根気が必要となります。
メリットとデメリット
コールセンターのアウトバウンドにおいて、メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
まずはメリットからです。
・時給が高め
・残業が少ない
・職場が和気あいあいとしている
インバウンド・アウトバウンドに共通して、コールセンターは比較的服装が自由なので、常識の範囲内であれば、あまり考えなくても大丈夫です。
そして時給も比較的高いのが、嬉しいポイントです。
残業についても、仕事の基本ペースが受け身ではないため、意図しない残業が全くないのがインバウンドと真逆なところです。
そしてなんと言っても、常に緊張感が漂うインバウンドの仕事と違い、オフィス内が和気あいあいと、和やかな雰囲気なのが特徴です。
次にデメリットを紹介します。
・成果獲得へのプレッシャー
・勤務時間がズレる
覚えることが多いのは、どこのコールセンターでも同じですね。
アウトバウンドの仕事で、ノルマの厳しいところは少ないとは思いますが、しっかりノルマが存在する会社もあります。
仮にノルマがないとはいえ、周りがどんどん成果獲得していくと焦りも出てきますし、突然負のスパイラルに陥ることもしばしばあります。
そういったプレッシャーがのしかかることが、一番のデメリットかなと思います。
また、アウトバウンドは顧客と話しができないと意味がありません。
昼間はなかなか繋がりにくいものなので、夕方以降が最大のチャンスとなります。
そのため、9時ー17時の仕事を望む方には厳しいかもしれません。
まとめ
インバウント(受信)の仕事は、未経験でも最初はかなり大変ですが、慣れてしまえばガンガンやっていける仕事だと思います。
一方アウトバウンド(発信)の仕事は、向き不向きにかなり左右されるような気がします。
職場の雰囲気的には、アウトバウンドの方が居心地は良さそうですけどね。
私自身も約3年ほど、既存顧客への営業やアンケート調査などを経験しましたが、あまりアウトバウンドには向いていないタイプなので、慣れたところで・・(ネガティブ)でした。(汗)
コールセンターに限らず、自分には向いていないだろうと思ってた仕事でも、意外と実力を発揮できることもありますので、これから始めてみたいけど不安がある方は、まずは短期の仕事でチャレンジしてみると良いと思います^^
コメント