2019年4月9日、麻生太郎財務大臣が1万円札、5千円札、千円札の紙幣を全面的に刷新すると発表しました。
2024年度 (令和6年度) 上期を目途に改刷を行う予定とのことです。
ところで、お札の肖像に選ばれる人ってどういう人なのでしょうか?そして誰がお札の肖像となる人を決めるのでしょうか?
本当はどうでもいいようなことでも、ちょっと気になるってことありますよね!今回はお札の肖像について調べてみました。
新紙幣の肖像となる人は?
一万円 渋沢栄一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渋沢栄一(しぶさわえいいち)さん(1840年生まれ)、という江戸時代の後期に生まれた方です。江戸時代には武士であり、官僚であり、実業家でありました。1873年(明治6年)に大蔵省を退官し、退官後間もなく、官僚時代に設立を指導していた第一国立銀行(現みずほ銀行)の頭取に就任し、第一国立銀行だけではなく、地方銀行や一橋大学・東京経済大学など、多種多様な企業、学校の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」とも言われています。まさに日本経済の基となり、土台を作り上げた人物といっていいのではないでしょうか。
五千円 津田梅子
津田梅子(つだうめこ)さん(1864年生まれ)という、日本の教育者と言われる方です。父親がわずか6歳だった梅子さんを渡米させ、最初は英語やピアノなどを習っていました。そしてラテン語やフランス語などの語学や英文学の他にも自然科学や心理学、芸術など多岐に渡って学び、12歳で帰国。数年後にはまた留学をして大学へ行き生物学を学んでいます。
すごい才女だったのですね。
梅子さんは日本の女性教育に強い関心を持っていた方で、日本で教師生活を送る中、自宅で女学生を預かるなど積極的援助を行ってきました。1900年(明治33年)7月に「女子英学塾」(現在の「津田塾」)を設立し塾長となりました。身分の差別なくすべの女性がしっかり教育を受けられるように、一般女子教育を行っていったのです。
千円 北里柴三郎
北里柴三郎(きたざとしばざぶろう)さん(1853年生まれ)、という日本の医学者・医学博士です。ペスト菌を発見し、破傷風の治療法を研究開発するなど感染症医学の発展に大きく貢献してきた方です。「日本の細菌学の父」として広く知られているのです。
現在の学校法人北里研究所や北里大学の創立者、現在の慶応義塾大学医学部の創立者であり初代医学科長、慶応義塾大学病院の初代病院長、日本医師会の創立者であり初代会長であります。
これらの肩書きを聞いただけでも・・・・すごい人だというのがわかります。
いったい誰がどうやって決めるの?
日本銀行金融研究所内にある、紙幣や貨幣を扱う博物館が出している情報によると、
銀行券の肖像などの様式は、日本銀行法第47条に財務大臣が定め、公示する旨が定められています。
出典:日本銀行金融研究所貨幣博物館
つまり現在で言うと、財務大臣である麻生太郎氏が閣議にて最終的に決定をしたということになります。お札は人だけではなく、全体的なデザインや構成もあるため、デザイン・彫刻などいわゆるその道の専門家の意見も反映されていることでしょう。
みんなの反応は?
新紙幣、見本とはいえ、あまりにもださすぎない?古臭いにもほどがある。これは、こんな格好悪いもの使いたくないとキャッシュレス化を進めるための作戦なんですか。(画像は財務省のFacebookから) pic.twitter.com/HCePK9v9Sr
— 古市憲寿 (@poe1985) 2019年4月9日
新紙幣ダサい
今のままでいいと思う人RT pic.twitter.com/scqVOlhROm
— Rimu (@Q0S_Rimu) 2019年4月9日
SNS上で意見を見てみると、ハッキリ言って「いいね」という声が皆無でした・・。
ほとんどが「ダサイ」「古臭い」「安っぽい」という声が沢山あがっています。
それに伴い肖像人物が誰かわからないという声も多いです。
肖像やデザインなどの違いは慣れていないので違和感があるのはある程度は仕方のないものですが、数字部分についての「フォントがよくない」「前の方がよかった」「外国紙幣みたい」という声が圧倒的ですね。
まとめ
新しい紙幣にするのは、財務大臣を中心とした政治家が決めることなのですね。これからキャッシュレスの時代になっていくようにしているにもかかわらず、このタイミングで新紙幣?という疑問はありますが、新紙幣に刷新する理由として、偽造防止のためというのもあります。
まぁ、それを差し引いても疑問は残りますけどね^^;
2024年を目途にということなので、まだまだ先の話ではありますが、今後の動向も気になりますね。
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